今を見つめて未来を夢見て 今を見つめて未来を夢見て

2026 はなぶさレター 3月

暖かな日差しのもと咲き始めた梅の花。梅は寒い冬を乗り越え最初に咲く「春告草」とも呼ばれ、新しい季節の始まりや希望の象徴と言われています。この春告草が咲き始めると誇らしくまた寂しい気持ちになる時が近いと感じます。あと一か月といっても、年長組が幼稚園に通う日はもっと少なく、カウントダウンに入る3月です。
年少組は4月から、どんぐり組は満3歳の翌月から新たな世界に一歩踏み出し、泣きながら登園した子もいましたね。思うようにならない毎日に行きたくないと言った子もいたと思います。年中組では自我が強くなり、友だちとの衝突が増えたり悪い言葉も使いたい頃でため息をついた日もあったかもしれません。年長組は仲間を感じ、色々と話し合ったり一緒に乗り越えたりする中で、自己の確立とともに他者を認め一緒に歩むことを感じてくれたのではないかと思います。この4年の成長は生まれてから歩けたり話せたりするようになった頃に負けないほどの大きな成長期だと思います。親がずっと手を取り歩いてきたはずの子が、段々と手を離して自分で歩き出し、友達と手をつなぎ始めましたね。しかし上手くいかないことがあったり冒険した後は、あたたかいパパやママの元へ帰り力を溜め、また歩き出します。これから子どもたちは小学校・中学校と進む中で、形を変え、物事は複雑化していきます。いつまで続くの?と思うこともあると思います。親って大変・・・しかし、一緒にやったり、離れて見守りながらと方法は変わってもずっと安全基地でいることが子どもを支え元気づけます。
私事で恐縮ですが、私の4番目の子は小学校で「このままでは落ちこぼれになります」と先生に断言された凸凹した子です。ついでにこの子は15年前に音楽会で宇宙戦艦ヤマトを演奏しましたが、見事に最初と最後のところだけ吹き、途中はピロピロごまかしていた子です。それでも最後の音を押した瞬間とても誇らしい顔をしていました。先日話をしたら、気持ち良かったという記憶しかないそうです。そんなため息ばかりつかせた子が音楽会の全体合唱で一曲伴奏をしました。伴奏するはずの先生の体調不良で3日前にさぁどうする!となった時、「僕がやるよ」と言うのです。子どもは真っすぐ歩いていく時ばかりではありません。そんな時でも手を離すことなく、いや、手は離しても心を離さないことが大切なのかもしれません。いつかその子なりの得意なことを見つけ困難にぶつかっても乗り越えられる力を蓄えて歩いていきます。そして、親を助けてくれることも・・・英で「私はきっとできる、友だちと乗り越えられる」という気持ちが育ってくれたらいいなと願っています。
先日「幼稚園をたててくれてありがとう」というお手紙を園児からもらいました。とても心があたたかくなりました。私たちも子どもたちの未来にしっかりとした根っこが張れるよう職員一同力を尽くしていきたいと思います。そして、子どもたちの応援団としてずっとここからエールを送り続けます!!