2025 はなぶさレター 10月
早くも10月になり、今月末には子どもたちの成長をご覧いただく運動会です!今年度は暑い夏が長引くことを予想し「ごっこ遊び」からスタートしました。1学期の終わりからみんなは何をして遊びたいかを年少組は年少なりに、年中組は年中なりに一生懸命に話し合いました。イメージが湧く機会になればとバスで街探検に出掛けたり・・・ 各クラスそれぞれにやりたいことがたくさんあったようで先生が困ってしまうほどの案が出たようです。
当日は年長組のお兄さんお姉さんたちが年少組の子たちと各クラスを回ってくれ、楽しい体験を一緒にしてくれました。中には行きたいところに飛んで行ってしまう子を追いかけ「困ったよ~」と言っている姿も・・・ 可愛い消防士や救急隊員が病院まで救急車で患者さんを連れてくると、看護師やお医者さんが診察して「看護師~入院!」などと指示したり、水族館では自分の描いた魚をプロジェクションマッピング(?!)のように水族館に貼れたり、大きなサメが出てきたり!あるクラスはたくさんの意見が出て先生も悩んでいたようですが、「子どもたちから出た気持ちなのだから、全部やっちゃう!」と担任は心を決めてすべてを叶えるべく環境を整えたようです。美味しそうなかき氷も手慣れた手つきでシロップをかけたり「いらっしゃいませ~」の声もとても活き活きと楽しそうでした。中には自分たちで映画を作る!と俳優さんに挑戦したクラスも!映画館ではたくさんのお客さんが焼きそばやポップコーンを買い求め、ちょっと照れた俳優さんの演技を鑑賞していました。自分たちの姿を客観的に見た子どもたちは照れたような嬉しいような・・・ 大盛況で入館できなかった子のために翌日も上映していました。
さて、私たちが「ごっこ遊び」で大切にしていることは、①「創造の翼」を存分に広げ、なりきることを十分に楽しむ。②自分たちで考え、話し合い、協力しながら形にしていく。③先生の援助は最小限にして、自分たちの「手」で想像したことを形にしていく。ですから、一見形の整った素敵な作品ではないように見えるかもしれませんが、子どもたちは自分たちで作り上げた世界なので、楽しくてしょうがないのです!「見立て遊び」の楽しさ、友だちとの「協働性」を存分に味わった一日でした。事前指導は7月に始まり、制作活動に3週間、そして一日では終わらずごっこ遊び以降も何日も遊んでいる子どもたちでした。この経験が日々の生活はもちろん、運動会にも繋がっていきます。子どもの成長は日々の生活で感じたこと、挑戦したことなどたくさんの点を打つこと。そして、その点が繋がっていくよう援助していくことが「教育」なのだと思います。つながるのは残念ながら今ではないことが多いですが、根気よくたくさんの経験・楽しさ・悔しさなどの点が打てるよう応援していきたいですね。さぁ、天高く清々しい秋空の下、たくさん心も体も頭も使って楽しんでいきたいと思います。