2025 はなぶさレター 7・8月
4月よりSNSやHANABUSA Radioなど、幼稚園での様子や幼稚園の考え方などをお伝えするツールを増やしたところ、楽しんでいただいている声を聞き、とても嬉しく思っています。実は、幼稚園の保育内容はこれまでと特段変えているわけではないのですが、それを皆様にお伝えする「広報」が足りなかったのだと反省しています。若い先生方がSNSを使いこなせる時代になり、より多くの情報をお知らせできるようになりましたので、毎日の保育の中にある面白さ、子どもたちが見つけた発見や学びにつながるような気付きをどんどんお知らせしていきたいと思います。そして、ご家族の皆様も一緒に楽しみ、一緒に考えてもらったりしていけば、楽しい時間がもっともっと膨らんでいくのではないかと期待しています。本来の業務を圧迫しない程度というのが一番望ましいと考えますが、『情報発信』も大切にしていきたいと思います。それでは、これまでより力を入れている保育情報を一つお伝えします。幼稚園では拾った石や木の実で制作をしたり、空の雲を見て想像を楽しんだりとお散歩や園外保育で当たり前のように取り組んできましたが、最近は出来るだけ子どもたちの感じたことやそれをどうしたいかなど、これまで以上に自由にその気持ちや考えを表現してもらうように援助しています。そして、複数の子どもたち(できればクラス全体)で話し合い、その実現に向けてどうしたら良いかを考えて行動に移せるように心がけ援助しています。なかなか発展できないことも多いですが、年長組では、拾ってきた梅の実を植えて育てたいと言ってきたり、石を虫眼鏡で見たりと少しずつ広がっています。先日は幼稚園のハナミズキの木で発見された綺麗な幼虫の正体を先生と一緒に調べ、蛾(オオミズアオ)の幼虫だと突き止めました。毎日15~20枚くらいの葉をムシャムシャ食べ順調に成長しています。オオミズアオは珍しい蛾で成虫になると口が無くなるという面白い性質を持っていて1週間しか命がありません。そんな話を参観日の見送り時にしていたら卒園児から「蛍もだよ!」と教えてもらう一幕もありました。身近なものに興味を持って、そこから自分でそして仲間と調べたり考えたり・・・満3歳からそんな時間の繰り返しを大切にしていきたいと思います。『Sense of Wonder』~ 自然や化学・芸術など人間の知識や経験を越えた何かに対する深い感動・興奮・好奇心を覚える感性。幼い頃に自然の中で感じたワクワクする気持ちや大きな自然の力を前にしたときの畏れ(かしこまる気持ち=畏敬の念)など柔軟な感性 ~ をもつキラキラした瞳のために、今日もまた先生たちは目を大きく見開いて保育に望みます!