今を見つめて未来を夢見て 今を見つめて未来を夢見て

2024 はなぶさレター 11月

運動会後の園内では学年を問わずリレーをしたり、全学年のダンスをみんなで踊ったり、「ソーランソーラン♪」と年長の大きな掛け声に負けじと年中・少も大きな声を上げています。運動会をみんなでやり遂げた充実感が子どもたちから溢れ、これからの成長にワクワクします!
さて、今回は『退屈な時間』について書かれた記事を読んで感じたことをお伝えしようと思います。子育て真最中のお父さんお母さんは、子どもが退屈しないように一生懸命遊んであげたり、玩具やワークを用意したり、時にはネットの配信動画を見せたりゲームをさせたりするかもしれません。また、習い事をたくさんしているという話もよく聞きます。最近のお父さんお母さんは、子どもと向き合い良い親であろうとする方が多いように思います。それはとても喜ばしいことで子どもたちにとっては幸せなことだと大いに賛成!反面、子どもが「退屈だな~」と感じる時間があるのかな?と思うことがあります。私たちが小さい頃、親はそんなに子どもに構ってくれませんでした(人それぞれかもしれませんが)。その退屈な時間に何をしていたのか・・・答えは「空想」です。うちの子たちは空想してウルトラマンと怪獣のビニール人形で戦いごっこをして遊んでいました。セリフも自分で考えぶつぶつ言いながら遊んでいたのを思い出します。女の子も絵本を読んだり、見立て遊びをよくしていました。そして兄妹で大きな段ボールでお店屋さんを作ったり、家のお風呂を温泉に見立てて旅館ごっこなどの遊びを繰り返していました。また、末息子はブレイブボードがどうしても欲しくなり、ダンボールを切って形をつくり、どうしたら滑るか、本物らしい色にするにはどうしたらいいのかとブツブツ言いながら没頭していました。ボードの底に大量のセロハンテープを貼るのを横目で見ながら、心の中では「もったいない…止めて~」と思っても、何か面白そうなことをしているときはぐっと我慢!出来上がったときにはたくさん褒め、一緒に滑って遊びました。創造×工夫=脳のフル活用=子どもの可能性は無限大!という素敵な方程式だと思います。放っておくといつも頭の中で何かを空想して楽しんでいる子で、授業中でも想像の翼が閉じることはなく、よく怒られていたようです。しかし、タップダンスを見れば靴に瓶のふたを貼り音が出るようにして踊っていたり、だんだんと自分の頭と手で何でも作り出せるという自信がついたようです。大人から見てぼや~っとして見える時間も空想を楽しんでいるのかもしれません。遊んでと言われると遊んであげなければいけないと思うかもしれませんが、割と放っておいたら一人で遊んだりもします。できれば自分の頭で考え、工夫し、手や体を使って発展できる遊びをたくさんしたいものです。それには『退屈な時間』も必要なのです。こんなことが言えるようになったのは、子育てが終わるこの歳だからかもしれません。子育てしているときは私も無我夢中でいつも怒っていたような・・・退屈な時間があってもいいんだなと思ってもらえれば嬉しく思います。