今を見つめて未来を夢見て 今を見つめて未来を夢見て

2024 はなぶさレター 9月号

さぁ、夏休みも明け元気な子どもたちが幼稚園へ帰ってくる9月になりました。皆様はどんな夏休みを過ごしましたか?
先日、友人と久しぶりに居酒屋へ行く機会があり、楽しい時間を過ごしました。周りを見回すと暑気払いとばかりに皆さんもいい調子で飲んでいました。その時にふと気づいたのですが、片足(または両足)を椅子の上にあげている人が多いのです。そこに世代間の差もないようでした。もちろん、背筋を伸ばしてお酒を飲むことなんて余りありませんが、お酒が入る前からその様子でしたので、おそらくいつもその姿勢なのだろうと思いました。最近(とは言ってもここ10年くらい?)給食を食べるときに足を上げる子がとても増え、必然的に体が斜めになり食べ物を床にこぼす様子も見られますが、大人がこれなら子どもも足を上げるか… と、妙に納得して帰ってきました。
最近は子どもでも猫背になり、しっかりと立てない子が増えてきました。立っていてもふらふらと動いてしまったり、膝が曲がっていたりと、姿勢が維持できない子が増えてきています。これは、前述のような大人の姿勢を目にすることに限らず、ゲームや携帯電話を見る機会が多くなったことも関係していると言われています。首が前に出て猫背・浮足などまるで老人のようです。幼稚園では背筋を伸ばして立つ時間を大切にしています。「おはよう」の挨拶や歌を歌うなど、正しい姿勢を心掛ける時間を多く持ち、声をかけることで意識してもらいたいと思っています。この背筋を伸ばして立つことを『立腰』といいますが、腰を立たせることは体にも心にもとても良いそうです。①やる気がおこる②集中力がつく③持続力がつく④行動が俊敏になる⑤内臓の働きが良くなり健康的になる⑥精神や身体のバランス感覚が鋭くなる⑦身のこなしや振る舞いが美しくなるということです。一番のポイントは、「交感神経」が活発になりやる気スイッチがONになることです。(もちろんONとOFFのバランスが重要ですが、姿勢が悪いことでONにならない人もいるようです)。また、立腰姿勢は骨盤を中心に上半身の重さを均等にさせていることから、体のバランスが安定するため疲れにくくなるそうです。これは子どもだけに限ったことではなく、私たち大人も大切なことかもしれません。幼稚園だけでは習慣づくものではありませんのでご家庭でも家族みんなで取り組んでみてください。さぁ、背筋シャキーンで2学期のスタートです!!