今を見つめて未来を夢見て 今を見つめて未来を夢見て

2024 はなぶさレター6月号

「おはようございます」と元気な挨拶で始まる一日は気持ちが良いですね!子ども達の明るい挨拶や少し照れたような挨拶に元気をもらっています。私たちも負けないように大きな声で挨拶をしています。
そんな大切な子どもたちが生きるこれからの時代は、多方面に渡り最先端のデジタル技術が取り入れられた生活が基盤となるでしょう。
中でもAIを活用した技術は凄まじく、どんどん無駄が省かれ便利で効率的な方向へ進んでいます。最近は、アニメやドラマでも短時間で完結するものや刺激の強い映像が次々と出て来るものを好み、登場人物の心情の変化や「間」を感じて思いを巡らすことを、楽しくない、回りくどい、時間の無駄、と思う傾向にあるようです。しかし、私はドラマを見て感じたことや登場人物の心情に思いを巡らし想像する力、失敗から課題を見つけ成功するために考える力、つまり「思考力」がこれからのデジタル社会においてより一層重要な能力になると思っています。なぜなら、人生の困難にぶつかったときAIが答えを用意してくれたとしても、その方法を選択するのも実行するのも自分だからです。どんなに良い方法でも実現する知識と技能と勇気が無ければ解決できず、その知識と技能と勇気を身に付けるためには、じっくり深く考え、挑戦し、結果を受け入れて次に生かす力(思考力)が重要だからです。それでは、その思考力を育てるためにどうすればよいかと考えていた時に一冊の本を見つけました。そこには、「思考力を育てるためには作文を書くことが最も有効だ」と、書かれていました。ハーバード大学では、リーダー育成のために4年間に渡りライティング術(=オレオ式ライティングメソッド)を徹底的に学ぶそうです。そして、そのメソッドは小学校から短い作文を毎日10分間、手書きで書くことで基礎が培われていくとされていました。(大人になってから学ぶ人も多いそうです)何だか出来そうな気がしてきますね。実は私も練習を始めました。デジタル機器に頼るのではなく、使いこなせる人になるために親子で取り組んでみてはいかがでしょうか・・・。
 
参考文献:「作文宿題が30分で書ける 秘密のハーバード作文」ソン・スッキ著/岡崎暢子訳/CCCメディアハウス発刊